救急看護

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外傷

大腿骨頸部骨折と転子部骨折の治療と合併症予防の看護

高齢者の転倒と言えば、大腿骨頸部・転子部骨折です。大腿部の球体の骨盤側が頸部、足側が転子部です。頸部の方が骨癒合がしにくく、疼痛も強いので、手術を早期にする必要があります。術前は腓骨神経麻痺、深部静脈血栓症予防が重要です。術後は、人工骨頭置換術の場合は脱臼、観血的整復内固定術の場合は、偽関節と骨頭壊死に注意です。
一般知識

廃用性症候群予防で欠かせない深部静脈血栓症・肺塞栓症の看護

長期臥床の患者には、深部静脈血栓症・肺塞栓症予防を徹底する必要があります。術後初回治療するときに、肺塞栓症が突然起こる可能性があります。肺塞栓症は、右心系がうっ滞し、最悪の場合、心停止することもあるので、とにかく予防が必要です。深部静脈血栓症予防には、動くこと。動けない人は、弾性ストッキング、フットポンプ、水分補給です。

痙攣に多いてんかん発作の種類と薬物療法

痙攣を主訴に救急搬送されることが多いです。痙攣の原因として、脳疾患などもありますが、1番多いのはてんかんです。てんかんには2種類あり、症候性てんかんと特発性てんかんです。脳疾患の後遺症として慢性期になると現れるのがてんかん発作です。特発性てんかんは原因不明で若年層に多いという特徴があります。てんかん発作の治療は薬物療法です。血中濃度を確認しながら、薬物の量を調節していきます。

12本の脳神経の語呂合わせ 身体の神経の仕組み

脳神経は12本あり、脳疾患により脳神経が障害されると様々な症状が出現しますが、脳神経の働きを理解して症状を予測できます。脳神経の暗記には2種類の語呂合わせを使ってみましょう!身体は中枢神経・末梢神経でできており、脳神経は中枢神経に含まれます。中枢神経・末梢神経はさらに2種類に分かれ、脳神経の解説とともに身体の神経の仕組みも理解しましょう。

クモ膜下出血の原因と治療 合併症の予防が予後を決める

くも膜下出血は年齢問わず発症します。くも膜下出血は早期治療が予後を決定します。原因は脳動脈瘤、脳動静脈奇形、外傷です。治療法は、開頭クリッピング術、カテーテル治療、薬物療法の3種類です。くも膜下出血の約半数は後遺症が残ると言われており、早期治療が何より重要です。出血後24時間以内は再出血のリスクが高く、再出血した場合は、ADLの完全回復は無理でしょう。
救急疾患

脳梗塞は3種類|治療法と梗塞部位による症状の違い

脳梗塞にはラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳梗塞の3種類があります。日本人に多いのがラクナ梗塞で細い血管が梗塞するので症状が軽度で後遺症なしで回復する可能性が見込めます。抗血小板剤の治療が行われ手術は不要です。アテローム血栓性脳梗塞は太い血管の梗塞なので、生命の危険や後遺症のリスクが高いです。薬物療法を基本とし、手術やカテーテル治療が必要になります。

脳出血の種類と治療-被殻・視床・皮質下・脳幹・小脳の症状-

脳出血は救急患者の中でも多い疾患です。出血部位によって症状と予後が異なります。出血部位の頻度は、被殻、視床、皮質下、脳幹、小脳の順です。被殻出血は死亡率は高くないものの、失語や意識障害などの後遺症が残る可能性は高いです。一方、脳幹や視床は脳の中枢部に位置し、生命維持に関わるので、死亡率が高いです。

脳疾患の怖い合併症-頭蓋内圧亢進症と脳ヘルニアの予防-

頭蓋内圧亢進症と脳ヘルニアは脳疾患の予後不良の合併症として有名です。どんな脳疾患でもリスクのある合併症です。脳は骨と3枚の膜に覆われている密閉臓器です。脳疾患を発症すると、脳脊髄液の排液のバランスが崩れやすくなり、頭蓋内圧が200㎜Hgを超えると頭蓋骨内圧亢進症と言われています。頭痛、嘔吐、うっ血性乳頭が3症状として知られています。頭蓋内圧亢進症により脳内の位置がずれた状態を脳ヘルニアと呼び、予後不良です。
消化器

大量吐血の可能性|肝硬変・門脈圧亢進症・静脈瘤破裂の関係

大量吐血を認めると、胃・食道静脈瘤破裂の可能性が高くショックに陥ることがあり緊急性の高い疾患です。ウイルスやアルコールなどが原因で肝硬変になると肝臓の血液循環が悪くなるため門脈の血流が増えます。この状態が門脈圧亢進症です。門脈からあふれた血液は側副血行路を作り、静脈瘤を形成し、血管が破れると胃・食道静脈瘤晴れるを招きます。
消化器

吐血で気づく上部消化管出血の原因と治療

鮮血の吐血の場合、上部消化管出血の可能性が高く、自覚症状が乏しいので吐血して初めて来院する場合もよくあります。原因疾患として、胃・十二指腸潰瘍、食道静脈瘤破裂、悪性腫瘍、胃炎、マロリー・ワイス症候群の順で多いです。上部消化管出血の治療は潰瘍や胃炎の場合、内視鏡による焼灼やクリッピング術、静脈瘤破裂の場合、内視鏡治療、マロリーワイス症候群は自然止血することが多いです。
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