救急疾患

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消化器

下血が主訴|下部消化管出血の原因疾患と看護

下部消化管出血の主訴は下血が多く、原因疾患として憩室出血が半数を占めます。その他にも虚血性腸炎、炎症性疾患と言われる難病指定にもなっている潰瘍性大腸炎やクローン病、感染性腸炎が多く検査かつ治療として大腸カメラを施行します。止血処置を施行後、入院となります。食事開始後の再出血のリスクが高いので看護師は特に注意が必要です。
消化器

胆嚢炎・胆管炎の治療|ERCPとドレーン管理

胆嚢炎・胆管炎はよくある疾患です。主な原因は結石と腫瘍であり急激な右側腹部痛と発熱を認めます。肝臓に流入する血液量が多いので全身に感染が広がりやすく敗血症やDICを併発すると重症です。頻度の高い治療はERCP内視鏡下逆行性膵胆管造影検査で、ERCP下でステント留置や結石治療を施行し、ドレーンを挿入します。看護師はドレーン管理として、排液量や性状の確認、異常の早期発見、刺入部の皮膚トラブルの観察が必要です。
呼吸器

結核と肺MAC症の違い|リンパに感染する粟粒結核とは

結核は結核菌が原因で空気感染でうつります。症状は風邪と似ていますが血痰と体重減少がサインです。リンパに感染すると粟粒結核と言い、結核性髄膜炎は致死率が高いです。肺の空洞化を認めると結核または肺MAC症を疑います。1番の違いは肺MACは人に感染しないことで、塗抹検査3回とPCR検査1回施行し、PCR陽性でガフキーが検出されれば結核となります。

原因別の6種類の髄膜炎と髄液検査の看護

髄膜炎には細菌性・ウイルス性・ヘルペス脳炎・結核性・真菌性・無菌性と原因別で6種類に分類されます。特に、細菌性髄膜炎とヘルペスウイルスが原因のウイルス性髄膜炎は重症化・後遺症のリスクが高く危険です。髄液検査が診断に有効で、看護師は必要物品を準備し、患者をえびのように背中を丸めて突き出した姿勢を保持する介助をします。
呼吸器

これさえ読めば分かる|胸腔ドレーンの仕組みと観察項目

胸腔ドレーンの挿入の介助と管理は救急部や呼吸器病棟の看護師は必須です。胸腔ドレーンは吸引部、水封部、排液部の3つの空間で構成されています。水封部がポイントです。水封部は胸腔内から外へ出た空気を閉じ込める&外気の空気を胸腔内に戻さないための部分です。持続吸引でもウォーターシール管理であっても水封部には蒸留水を入れておく必要があります。0または-10㎝H₂Oの位置まで蒸留水を入れておくと間違いないです。
循環器

僧帽弁狭窄症・閉鎖不全症は低侵襲の治療へ

弁膜症の1つである僧帽弁狭窄症・閉鎖不全症になると左心房の負荷が大きくなり、心不全や心房細動を合併し脳梗塞のリスクが高まります。医療業界は「低侵襲治療」が主流になっており、MitraClipというカテーテル治療や開胸手術だが切開部が小さいMICSという方法が中心になっています。患者の負担軽減、入院日数の短縮と低侵襲治療は良いこと尽くしです。
循環器

大動脈狭窄症・閉鎖不全症は突然死の可能性あり

弁膜症の1つである大動脈弁狭窄症・閉鎖不全症は弁膜症の中でも頻度の高い疾患です。大動脈弁が機能しなくなると左心室の負荷が大きくなり、循環不全に陥り虚血性心疾患や心不全を合併し心筋梗塞・狭心症による突然死のリスクもあります。治療は外科手術とTAVIという低侵襲のカテーテル治療が根治治療になります。また、合併症予防のために薬物療法を併用することが一般的です。
循環器

テンポラリーペースメーカーの挿入方法と看護

洞不全症候群・房室ブロック・心房細動などで循環動態が不安定な場合、緊急時でペースメーカーを挿入するときは経皮ペーシングのテンポラリーペースメーカーを使用します。植え込み術と違い、体外に器械を管理するので設定をいつでも変更できる点です。テンポラリーペースメーカー挿入時は看護師は物品の準備と介助をし、挿入後は看護師による観察・管理が必要です。
循環器

ペースメーカー患者の看護~異常を見抜く心電図波形の観察~

ペースメーカー挿入患者で重要な看護は観察による異常の早期発見です。心電図の波形の観察により異常を見抜くことができます。ペースメーカーの異常はペーシング不全とセンシング不全があり、まずはペーシングの種類、自己脈の有無、スパイク波の有無、電気信号が正しいかという順で心電図の波形を確認していきます。
救急疾患

ペースメーカー植え込み術と心電図の読み取り方

ペースメーカー植込み術は局所麻酔で左鎖骨下に本体を、鎖骨下・腋窩静脈からリード線を挿入して右心房・右心室へ到達させます。手術時間は1~2時間、術後や約1週間で退院可能でその後は3~6か月毎外来で作動確認をします。ペースメーカー挿入患者の心電図ではスパイク波、自己脈の有無、同期やペーシング・センシングの有無を確認すれば読み取れるようになります。
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