食べ物・昆虫・薬が原因のアナフィラキシーショック。命に関わる症状に注意!

アナフィラキシーショックは小児~高齢者まで誰もが起こり得る可能性がある大変怖いアレルギー症状です。

アナフィラキシーとは
アレルギー反応が急激かつ重度に全身性に症状が現れ生命の危機を与え得る過敏反応のことを言います

アナフィラキシーショックとは
全身性の症状に加え、血圧低下や意識障害などを伴う場合にショックと付けます

自分が、家族が、周囲の人がアナフィラキシーショックを起こしたらどんな対応をしたらよいでしょうか?
身近に起こりやすいアナフィラキシーショックについて説明していきます。

アナフィラキシー症状

アレルギー症状でよく怒りやすい①皮膚症状や②粘膜症状に加え、命に関わる
A呼吸器症状やB循環器症状が加わるとアナフィラキシーと判断します。

①皮膚の症状は全身に出ることもあれば、胸から上に限定する場合もあります
②粘膜症状は口周囲が多く、たまに顔全体・瞼なども腫れることもあります

A呼吸器症状は明らかに呼吸の仕方が普通と違うので気づきやすいです
B血圧低下→意識障害となります。顔色が悪い、青白いなど血の気で判断し、倒れることを想定し、あらかじめ横になりましょう。

これらの症状が急速(数分~数時間以内)に出現するのが特徴です!

たいていの場合は原因となるアレルギーに触れると数十分以内に症状が出ます。

救急車を呼ぶ判断基準

命に関わる【呼吸器症状・循環器症状】を認める場合はすぐに救急車を呼んでください。

【頻度の高い症状】が出始め、少し様子を見ても呼吸や循環器症状は出ていない。本人は会話も歩行もできる状況であればタクシーや自家用車で受診すれば問題ないでしょう。

判断に悩む時は救急外来や119へ連絡し、判断を仰ぐことも可能です。

アナフィラキシーの原因

IgEという免疫が関係していることが多いです。

原因でよく見られるのは食物、昆虫(蜂・蟻)、医薬品

食物

小児:鶏卵・牛乳・小麦・甲殻類・蕎麦・ナッツ類・ゴマ・大豆・魚・果物
成人:小麦・甲殻類・果物・大豆・ナッツ類・アニサキス・スパイス・蕎麦

小児の3大食物アレルギーは鶏卵、乳製品・小麦です。
幼児期はまだ消化器機能が未熟な故に、アレルギー症状を引き起こしてしまうため成長とともに80~90%の人が免疫を獲得し、食べられるようになります。

いくらやバナナなど意外かも知れませんが、生魚・果物はアレルギーを起こすことがあります。ここには載っていませんが、マンゴーやメロンなども注意です。
成人であれば、蕎麦や小麦などアレルギーを持っている人は避けて食べているはずですが、それでも急に発症することがあります。
原因は添加物やスパイスです。食材が豊富になるにつれて、原因も増えている気がします。

昆虫

蜂に刺されるとアナフィラキー症状が出ることは知っていると思いますが、実は蟻もです。

しかし、こればかりは気を付けることはできても確実に予防することは難しいので、刺された場合は早急に対処することしか有効な方法はなさそうです。

医薬品

薬を処方されるとき「今まで薬剤でアレルギーが出たことはありますか?」と聞かれたり、問診項目に含まれていることがあると思いますが、医薬品アレルギーもよく見かけます。

多いのは、抗菌薬・痛み止め・造影剤です。

抗菌薬と言ってもたくさん種類があります。アレルギー症状が出た薬以外で処方することができるので、必ずアナフィラキシーになった薬があれば、薬品名を覚えておいて下さい!

ラテックス

天然ゴム製品によるアレルギーのことです。

ラテックスアレルギーの30~50%人が栗・バナナ・キィウイフルーツなどを摂取するとアナフィラキシー症状を起こすことがあります。

これはラテックスーフルーツ症候群と呼ばれており、ラテックスと果物・野菜の交差反応と言われています。

以前は、医療者の使い捨て手袋もゴムでできていたのでラテックスアレルギーになる人もいましたが、現在はラテックスフリーの素材を使っています。

アレルギー検査方法

血液検査・皮膚テスト・食物不可試験の3つの方法があります。

小児の時は口にする食材の種類も少なく、初めて食べた食材など、食事内容から推測することも可能です。

一方、大人は定番のもの以外でのアレルギーの可能性が高いので原因検索が難しいことがあります。
原因が分からないのは怖い!と思いますよね。
けれど、原因が分からないくらいマイナーなものでアレルギーを起こしていると考えれば、一般的な食材・調味料を使ったものを摂取すれば間違いないのでそこまで不安に感じる必要はありません。

血液検査

アレルギーに関わるIgEと抗体を持っているか検査をします。
このIgEの数値が高いと即時型アレルギーの可能性が高いです。

そして、次に特異的IgEという、アレルゲンに対する血液中の抗体の有無を調べます。この検査によって、一般的なアレルギーの原因は調べることができます。

皮膚テスト

抗体IgEの有無、皮膚の敏感さ、体全体のアレルギーの強さを調べる検査です。皮膚に出血しない程度に傷をつけてアレルギーの原因だと思われるエキスを付着させ、反応を見ます。

経口負荷試験

アレルギーの原因と考えられる食材を少しずつ摂取し、反応を確認します。
この検査によりアレルゲンの特定だけでなく、どの程度なら摂取可能かの判断もできます。
また反応を見ながら少しずつ摂取を増やすことによってアレルギーを克服することもあります。検査+治療という位置づけです。

治療

  • アドレナリン
  • ステロイド
  • 抗ヒスタミン

の3種類の点滴をします。

1番重要なのはアドレナリンの投与です。命に大きく関わる薬です。

呼吸症状に対し、酸素投与を開始しますが気道閉塞が強い場合は挿管と言う管を入れて呼吸を人工的に管理する方法へ切り替えます。

遅発性アレルギー

アナフィラキシーショックは急激に起こると説明し、上記の薬剤により症状が落ち着いたとします。

しかし、まだ安全とは言い切れません。

最初の症状から8時間以内に「セカンドアタック」と言って、再度アナフィラキシー症状を認める可能性があります。

特に、呼吸器・循環器症状が出た最初に出た場合は、このセカンドアタックの発症率が高いので1日入院し、経過観察をする必要があります。

このセカンドアタックは遅れて症状を認めるため、遅発性アレルギーと呼んでいます。

アナフィラキシーショックのリスクが高い人は

エピペンというアナフィラキシー症状を緩和するためのアドレナリン自己注射を処方してもらいます。

 

(参照元:QLifePro)

 

 

 

例えば、養蜂場の方や食事アレルギーを繰り返している人など。アレルギー治療薬ではなく、呼吸症状や循環症状など命に関わる症状を緩和するための薬です。エピペン使用後は医療機関を受診して下さい!

使い方はこちらのサイトをぜひ参考にしてください!
とっても分かりやすくまとまっています。

まとめ

・アナフィラキシーショックは呼吸器・循環器症状を認める場合、命の危険が
ある
・呼吸器・循環器症状があれば迷わず119へ
・8時間以内にセカンドアタックという再度アナフィラキシー症状を起こす恐
れがある
・食べ物が原因であることが多い
・鶏卵・乳製品・小麦が小児の3大アレルギー
・小児の場合は9割が治療できる
・成人で増えているのはスパイスや添加物のアレルギー
・原因が特定できないこともある

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