本当にいびき?睡眠時無呼吸症候群なら治療が必要

いびきで悩んでいるけど、放置している人、多いのでは?

「いびき」を生理的現象のように捉え、病気だと認識していない人がほとんどだと思いますが、もしかしたら睡眠時無呼吸症候群かも知れせんよ!

いびきをどうしてかくのか?原因と特徴

いびきの原因は、のど(上気道)に問題があります。

上気道が狭くなっており、その狭い場所を無理やり空気が通過するため低い音が鳴ります。(高温のいびきって聞いたことがないですよね!)

たまに、深酒をした時や過労でいびきをかく人はいますが、このような特別な状況に限っていびきをかくだけであれば心配がいりません。

もし、お酒や疲労に関係なく毎日いびきをかいているなら、のどの構造に問題をきたしている証拠です。

いびきと睡眠時無呼吸症候群の違いは、呼吸が停止している時間があるかどうかです。
いびきが急激に大きくなったり、逆に小さくなるという人は、無呼吸の前兆ですよ!

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

Sleep Apnea Syndrome と訳し、SAS(サス)と呼ばれています。
名前の通りで、睡眠中に一時的に呼吸が止まってしまう病気です。

正確には、無呼吸とは10秒以上呼吸が停止した状態を言い、無呼吸が1番の睡眠中に30回以上もしくは1時間あたりに5回以上あると、睡眠時無呼吸症候群と言います。

この定義にあれはまれば、いびきではなく睡眠時無呼吸症候群と言えるでしょう。

睡眠時無呼吸症候群の原因は?

上気道の閉塞・中枢的なものと2通り原因はありますが、圧倒的に上気道の閉塞が原因となっている人が多いです。

上気道の閉塞が原因の場合

上気道とは空気の通り道で「のど」のことです。

どうして喉の通りが狭くなるのでしょうか?

  • 首に脂肪がつく
  • 扁桃腺が肥大している
  • アデノイド
  • 気道へ舌が落ちる(舌根沈下)
  • 巨舌症
  • 鼻が曲がっている
  • 慢性的な鼻づまり
  • あごが小さい

という身体的な特徴によって、上気道が閉塞するのです。

中枢的な問題が原因の場合

呼吸は脳からの指令で行っているのですが、中枢性の睡眠時無呼吸症候群では、脳が呼吸のコントロールをできなくなっている状態です。

閉塞性の場合はいびきをかきますが、中枢性の場合は呼吸そのものができていないのでいびきもなく、無呼吸になってしまいます。

中枢性の睡眠時無呼吸症候群の背景には甲状腺機能低下症や脳疾患が隠れていると考えられるため、いずれにせよ受診して下さい。

睡眠時無呼吸症候群になると自覚症状はあるの?

睡眠時無呼吸症候群は寝ているときに限らず、症状があり、日常生活にも影響を及ぼします。

【睡眠中】

  • 大きないびきをかく。
  • 呼吸が止まっていることがある。
  • 何度も途中で目が覚める。

 

 

大きないびきとなるのは、無呼吸状態かつ気道は狭くなっており1回の呼吸でたくさん空気を取り込もうとするため自然といびきの音が大きくなります。
無呼吸時間が長くなると、呼吸が苦しくなり目覚めることが増えていきます。

【起床時】

  • 口の中が渇いている。
  • 熟睡できた満足感がない。
  • 頭痛があったり身体が重いと感じることがある。

鼻呼吸だけでは必要な酸素を取り込めなくなり、睡眠時無呼吸症候群の人は口呼吸がほとんどです。そのため口腔内が乾燥しやすいです。

無呼吸の間は酸素が身体の中に取り込めないので、各臓器が酸素不足になるので頭痛や身体が重いと感じます。

【活動中】

 

  • 強い眠気を感じることが多い。
  • 集中力が続かず仕事などの効率が落ちている。
  • 疲労が取れないと感じる。

熟睡感がない、途中で目が覚めるなど、効果的な睡眠ができていないので、日中睡魔に襲われることや、疲れが取れず、疲労の蓄積・集中力の低下に繋がります。

乗り物の運転手、危険な作業を伴う仕事の方は本当に注意してください!

睡眠時に無呼吸になりやすい人の特徴

原因と関連しますが、以下のような人が睡眠時無呼吸症候群になりやすいです。

肥満・BMI25以上の人

容易に想像できますよね。太ると首や喉周りにも脂肪がつき、気道が狭くなる原因になります。よく、首がないなんて表現しますが、首が分からなくなるほど脂肪がついている状態なので、きっとSASになっているでしょう。

気道が狭くなると、まずいびきをかくようになり、次第に無呼吸の時間が増えていき睡眠時無呼吸症候群となるわけです。

顎が小さい女性や子ども

意外かも知れませんが、SASになるのは太っている人だけじゃないんです。
顎が小さいと舌が入るスペースが必然的に狭くなるため、舌が喉の方に落ちやすくなります。また、骨格が小さいと、少し脂肪がついただけでも上気道を塞いでしまう可能性があるのです。

そのため、痩せている小柄な女性や扁桃腺が大きい子どもでもSASになりやすいです。特に日本人は生まれつき顎が小さい人が多いと言われています。小顔なのかな?!

鼻が変形している人・鼻炎の人

原因で挙げた、鼻が曲がっている人とうのは鼻中隔湾曲症と言いますが、骨折や骨の変形が原因です。最近多いのはアレルギーによる鼻炎で鼻づまりが原因になっている人です。鼻呼吸では十分に酸素を取り込むことができないので、どうしても口呼吸で補います。

そのため、いびきをかきやすくなったり、無呼吸の原因になり得ます。

更年期障害によるホルモン変化や加齢変化

女性はプロゲステロンという女性ホルモンがいびきを抑える役割を果たしてくれるのですが、更年期になるとホルモンバランスが変化しプロゲステロンは低下します。その結果、いびきや無呼吸になりやすいと言われています。

また加齢により筋力は低下します。そのため、高齢になると痩せていてもSASになる人がいます。太っていても良くないですが、痩せている人は加齢変化に加えエネルギー不足などで筋力も低下しやすいのでいびき・無呼吸のリスクが上がります。

睡眠時無呼吸症候群の治療法

生活習慣病の見直し

肥満の人は体重を減らし、気道の通りを改善させてあげることが大切です。
食生活の改善、甘いものやアルコールを控える、運動習慣を取り入れるなど、日常生活の見直しをしましょう。

マウスピースの使用

軽症の場合、マウスピースをすることで気道の通り道を確保することができます。

持続性陽圧呼吸療法(NPPV)

中等度以上なると、特殊な機械を使って呼吸のサポートをします。
CPAと呼ばれており、睡眠時に鼻に専用のマスクを装着し、強制的に空気を送り込む装置です。

陽圧というのがポイントです!

肺の仕組みを簡単に説明すると、肺は陰圧と言って、大気よりも低い圧になっているので吸ったときに空気が自然と肺へ入る仕組みになっています。

SASの人は無呼吸中は空気を吸うことができていません。そこで、この装置を使い、陽圧=強制的に肺へ空気を入れるサポートをし、空気を送り込んで、狭くなった気道を開くという治療法です。

大切なことは鼻へのマスクの装着と器械と同調できるかです!
最初はマスクの違和感や空気が強制的に入ってくることで息苦しさや不快感を感じることが多いので、設定を色々変更しながら調整していきます。

マイナスポイントを挙げるとです。空気の音が一定リズムでするので、本人といよりは一緒に寝ている家族が気になる場合が多いです。

けど、いびきよりはまし?!って個人的には思っています。

この医療器具は病院からレンタルすることが可能です。

外科手術

子どものSASでは、扁桃肥大やアデノイドが原因で気道を閉塞していることがほとんどなので、手術でその部位を切除し、気道を確保するという方法になります。

大人で手術療法を選択することはほぼないです。

睡眠時無呼吸症候群と生活習慣病の関係

いびきをかくくらい、歳だし困っていないからとか、無呼吸になっても生活に支障をきたしていないし…と思って放置している人がいます。

そのまま放置しておくと、生命に影響を及ぼす合併症になるかも知れません。

健常者と比較すると

合併症のリスクが大変高いことが分かっています。

糖尿病や高血圧は生活習慣病と言われおり、肥満が原因とすぐにわかるでしょう。

心筋梗塞や脳卒中は無呼吸状態の時、酸素が不足し血流も悪くなっています。そのため、血液がどろっとしやすくなり血栓ができる可能性があります。
無呼吸から呼吸開始に伴い、血流が改善するとこの血栓がポンと心臓や脳へ到達する可能性があるので、SASの人は心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上がります。

交通事故は日中の眠気が原因ですね。言うまでもなく、交通事故は自分も他人にも危険を及ぼす行為で大変危険です。

最近では、
「肥満」「糖尿病」「高血圧」「高脂血症」に睡眠時無呼吸症候群を加え死の五重奏とも言われています。

治療を行えば、SASが改善されるだけでなく、血圧や血糖値が下がったという人も多くいらっしゃいます。

いびきくらい誰でもあるでしょうと安易に思わずに、病院へ行ってみて下さい!

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