救急看護の臨床経験5年、私は医療機器メーカー勤務へ転職を目指しています!
「看護師・転職」で調べると、やはり病院、クリニック、施設、企業看護師が多く、医療機器メーカーへの転職の情報って本当に少ないんです。
なので、転職までの道のりを記録し、参考にしてもらえれば!と思っています。
クリニカルスペシャリストとは
営業職ではなく、正しくは営業支援職です。
自社の営業の方と病院や医療施設などに同行し、臨床的・専門的な見地から営業職の販売活動をサポートしたり、医療従事者向けに商品の使用方法などの説明をします。
仕事内容は商談・営業のサポート役です。
営業ではありませんが、もちろん、自社製品が売れるよう、営業職としての精神は必要です。
看護師、検査技師、放射線技師など、医療関係者限定という条件が多く、看護師からクリニカルスペシャリストに転職する人が増えています。
クリニカルスペシャリストの主な仕事内容
- 大学病院や総合病院などで医師・看護師・臨床検査技師へ製品の説明を行う
- 製品導入前のデモンストレーション
- 製品購入前に臨床データなどの提示・解説
- 製品導入時の立会い
- 展示会やセミナーで商品説明
- 導入後のアフターフォロー
*企業によって取り扱う製品が異なるので、業務内容は多少異なります。
病院の看護師とは違い直接患者さんや家族とコミュニケーションを取るということはなくなります。
*勘違いされてるアフターケアについて
ネットで調べるとクリニカルスペシャリストの仕事内容にアフターケアという言葉をよく見かけます。
確かに、製品導入時の立会いや導入後の確認はクリニカルスペシャリストの仕事ですが、機器の故障やトラブルのクレーム対応は通常サービスエンジニアが対応します。
つまり、アフターケアとは製品導入後のフィードバックのことですのでお間違いなく!
ただ、故障などの対応のメインはエンジニアですが、その現場に立ち合いを求められることはあります。
クリニカルスペシャリストに必要なスキル
- コミュニケーション力
- 傾聴力
- プレゼン力
- スケジュール力
- 推測力
- フットワークの軽さ
- 医療知識
- (英語力)
転職に有利!看護師が得意なスキル
コミュニケーション力
看護師として臨床経験があれば、医療者・患者さんとコミュニケーションをとることは慣れていますよね。
実際に医師がどんなことを嫌う傾向にあるか、時間がない中で必要なことを報告する力など、看護師時代に自然と身についているはずです。
コミュニケーション力がありますと自己アピールするのは難しいですが、きっとこの力は仕事を始めてから役立つかなと思います。
傾聴力
ニーズを把握するために1番大切なことは傾聴だと思います。
医療者って横柄な態度の人もいますし、医療者以外を小ばかにしている人もいますよね。
そういう人には尚更「傾聴力」が大切です!
看護師の基本ですから傾聴は得意な人が多いです。
毎日、患者さんや家族の話に耳を傾けていますから!
推測力
今後どうなるか?と推測して行動をしているはずです。
特に救急部の看護師として勤務していたので、最悪の事態を含めあらゆる可能性を想定することが当たり前になっていました。
医療者へ説明するときに絶対に質問されると思います。
そこで、どれだけ回答できるか?
それは、どんな質問が来るかを推測し準備できているかを試されるはずです。
危機管理能力というか、次に起こることを想定する力!大切です。
医療知識
言うまでもなく、看護師の経験を活かせますよね。
例え、勤めていた科とクリニカルスペシャリストになってから担当する分野が異なったとしても、解剖生理の基本は知っていますし、何より強みになるのは医学・看護学の勉強方法が身についているという点です。
もともとクリニカルスペシャリストの応募条件に医療者としての勤務経験がある人と限られているくらい、医師をはじめとする医療者と対等に誠実に対応するために必要な能力の1つです。
転職の弱点?看護師が努力すべきこと
プレゼン力
これは弱いかも知れません。
毎年症例発表会などやっていましたが、パワポの作り方など正しいのか?正直自信がありません。
普通のサラリーマンと比較すると、劣っている力だと思います。
スケジュール力
看護師の仕事ってルーチンワークが多い気がします。しかも1日完結型のスケジュールですよね。
企業で働くには長期かつお客さんに合わせるスケジュール力が必要なので、未知の世界です。
フットワークの軽さ
看護師は体力はあります!
ナースコール対応に検査出しなどとにかくよく動きます!
果たしてこれをフットワークの軽さと言っても良いのか?
スケジュール力と似ていますが、未知の世界ということで努力が必要になると思います。
英語力
これは個人差がありますが…
私は、独学ですが大学生の頃から英語の勉強をし、予備校で英語の指導もしていたので特に読み書きには自信があります。看護師時代も外国人患者を受け持つ機会が多かったり、英語論文も読んでいたので、役立てるかなと思っています。
医療機器分野は外資系の会社が多いので、英語を使う機会が多いようです。
中には、臨床を積み、海外留学した後にクリニカルスペシャリストになっている人も多くいるようです。
日本の企業であれば英語力はそれほど重要でないかも知れません。
クリニカルスペシャリストへの転職のメリット・デメリット
【メリット】
- 土日祝日休み
- 夜勤なし
- 直帰・直行など時間の調整が可能
- 収入アップの可能性
【デメリット】
- 残業
- 手術立ち合いの呼び出しの可能性
- 実力成果主義なので給料が安定しない可能性
- 出張がある
どんな仕事もメリット・デメリットはあります。
病院勤務の看護師と大きく違う点はシフト制ではないことです。
長く仕事を続けたい場合は、規則的な仕事というのは大切な気がします!
クリニカルスペシャリストは時間の融通が利くこともあれば、残業をすることもあるので自分の能力や運次第という側面もあります。
また関東エリア担当というように担当地域が広い場合は出張の機会も増えるので、就職前に確認した方が良いです。
転職に興味がある看護師へ
看護師の皆さん!今の仕事、将来へ不安を感じている人は
をぜひ参考に。
意外な仕事に出会えるチャンスがあるかも知れません。