夏場に気を付けたい食中毒。自宅でできる簡単予防策と感染したときの対処法

夏場の食中毒の原因となるのは高温多湿の環境を好む細菌です。

2018年は4月~30度近い日もあったので、以前は梅雨~9月頃までが危ないとされていましたが、天候から判断すると4~10月頃まで気を付ける必要があります!

自炊している皆さん、きちんと対策をしていますか?

原因となる細菌やウイルスの特徴を生かして自宅での感染対策を徹底しましょうね。

食中毒の原因

感染型
細菌に感染した食品を口にすつことで体内でその菌が増殖し症状を引き起こします。

代表例:サルモネラ菌・腸炎ビブリオ・病原性大腸菌など

予防:細菌が付着した食品を食べないこと。つまり、加熱や消毒、手洗いで予防できす。

毒素型

食品内に細菌が住み着き、その菌が毒素を産み出します。この毒素を口にすることで症状を引き起こします。

代表例:黄色ブドウ球菌・ボツリヌス菌

予防:毒素を殺菌すればよいです。つまり、加熱殺菌や低温保存が有効です。

と、細菌の特性を言われても区別ができないですよね?

自宅で簡単にできる対策

【環境を整える】

  • 調理前・中の手洗いをこまめに
    *石鹸と流水で手首まで洗い流しましょう
  • 調理器具の消毒
    *乳児がいる家庭は煮沸消毒した方が良いでしょう
  • お肉や野菜などで包丁とまな板は使い分ける
    *野菜・肉・魚専用に分けると便利です
  • 食材を切った後は洗浄して次の食材を切る
    *違う食材を使うときはその都度、洗剤で洗いましょう
  • 種類の違う食材を重ねない
    *冷蔵庫の仕分けの際、パックに入った魚やお肉を重ねない方が良いです。パッキングするときに盛れている可能性もありますので、すぐに使いやすい大きさに切り分けラップでまとめ、パウチバッグに入れて保管すると完璧です。
  • 購入後は冷蔵庫・冷凍庫にすぐ保存
    *自宅に帰ったら真っ先に冷蔵庫へ入れましょう。それから仕分け作業です。
  • 冷蔵庫の容量は7割
    *いっぱいまで入れると保冷機能が低下します
  • 当日使う肉・魚以外は冷蔵保存
    *賞味期限は数日ありますが、期限までリルド室に入れておくと鮮度も落ち細菌も繁殖しやすいです。当日使わない食材は冷凍保存の方が良いでしょう。

 

【調理法対策】

  • 調理後はすぐに食べる
    *よくカレーを常温に置くのが危ないというニュースありますが、カレーに限らず常温に置いておくと菌が繁殖します。調理後はすぐに食べるか、時間が空くときはいったん冷蔵庫へ入れましょう。
  • 加温・加熱を徹底する
    *お肉はレアが美味しいと思う人もいますが、やはり危険です。レストランで食べるときは当日仕入れた鮮度の良いお肉を使っていますがスーパーで買ったお肉は正直分かりませんよね。自宅では中まで火を通した方が無難です。
  • 食べる前に火が通っているか確認する
    *特に子どものご飯は確認しましょう。半生でも気づかずに口にしてしまいますので。鶏肉・豚肉は特に要注意です。
  • 新鮮でも生ものは食べないように気を付ける
    *生肉美味しいですよね。でも、本当に危険です。お刺身も食中毒ゼロとは言えないので十分に体調が悪いときは口にしない方が良いでしょう。

これだけ気を付けていれば完璧です!

お弁当対策

子どもが夏休みになると給食がなくなるのでお弁当を準備している家庭が多いのではないでしょうか?

また部活に行っている学生はお弁当や軽食を持って行きますよね?

冷蔵庫に入れて置けるわけではないので本当に注意が必要です。

  • 葉物野菜は入れない
    *痛みやすいので「ほうれん草の胡麻和え」とかお弁当の定番ですがやめた方が良いでしょう。レタスを使って仕切りを作っている人もいますが、確かに見た目はきれいですがレタスはすぐに傷みますのでやめましょう。
  • おかずはカップに入れ触れ合わないようにする 
    *1品ずつカップに入れた方がいいです。それかバランを使ってうまく仕切りを作りましょう。
  • おかずは冷ましてから入れる
    *出来立てをお弁当に入れると痛みやすいです。
  • 保冷剤と保冷バッグは必須
    *言うまでもないですが…当然やりましょうね。
  • おにぎりは素手で握らない
    *手の表面にいる菌が繁殖することもあり得ます。サランラップなどを使って握りましょう。
  • サンドイッチに入れる生野菜は要注意
    *夏場にサンドイッチを持って行くきは生野菜は入れないもしくはほっとサンドにした方が良いです。

お弁当を毎日作るだけでも大変ですが、さらに食中毒にまで気を配らないといけないって世の中のお母さんには頭が下がります。

見た目よりも安全が大切です。毎日同じようなお弁当になってしまうかも知れないけど、病気になるより良いですよね。
子どもは好きなおかずさえあれば、文句は言わないと思うのでおかずの種類は手を抜いて、食中毒予防に神経を注いでください。

余談ですが…

毎日夫にお弁当を作っていますが、私はおかずは夜に全部作り冷蔵庫に保存しています。朝はそれを詰めるだけです。

冷たいですが…仕方ないですよね。あるだけましです!

なるべく冷たくなっても味が落ちないように濃いめの味付けにするなどの工夫はしています。夏だから熱いものが食べたいわけでもないだろうし!

朝は時間がないので、こうして手を抜いてますよ。参考までに。

原因別の症状と対策

今までは一般的な話をしてきました。

上で述べた対策をしてもらえれば基本的に大丈夫なのですが、どんな細菌がいるのか、症状は?治療は?などもっと具体的に知りたい人のためにここから詳しく説明していきます。

 

サルモネラ属菌

十分に加熱できていない、卵、肉、魚が原因です。
*世界で生卵を食べるのは日本くらいで半熟卵ですら懸念するのが一般的です。

メニュー:生卵、半熟オムレツ、親子丼、牛肉のたたき、ユッケ、鳥刺し、

特徴:乾燥を好みますが熱に弱く75℃で1分加熱すると死滅します。

症状:食後6~48時間で嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、腹痛、全身の震え、発熱を伴います。

 

黄色ブドウ球菌

私たちの表在菌の1つです。皮膚や口・鼻の中に存在しています。
調理後、手で直接つかんで食べるなどが原因となりやすいです。

メニュー:おにぎり、手巻き寿司、惣菜パン、サンドイッチなど

特徴:非常に毒素が強い菌ですので、1度毒素を作り出すと過熱しても死滅しません。なので、食事前は手洗いをすること、素手で食べないようにすることが予防となります。
症状:食後30分~6時間で吐き気、嘔吐、腹痛、下痢を認めます。
    食事をして症状が出るのが早いのも特徴です。

腸炎ビブリオ

生魚、貝などの魚介類に多く繁殖します。

メニュー:お刺身、お寿司

特徴:塩分があるところで増殖しやすい菌で真水や熱に弱いです。
魚・貝ともに真水でしっかり洗ってから食べ、4℃以下で保存します。

症状:食後4~96時間で激しい下痢や腹痛を認めます。

カンピロバクター

加熱が不十分なお肉(得に鶏肉が多い)や飲料水、生野菜が原因となります。
少ないですがペットから感染することもあります。

メニュー:鳥刺し、加熱が不十分な焼き鳥、十分に洗えていない野菜、湧き水など

特徴:乾燥に弱く加熱すれば死滅します。

症状:食後2~7日で発熱、腹痛、筋肉痛などの全身の痛み、下痢や嘔吐を認め
ます。食中毒の中では食事をしてから症状がでるのが遅い菌です。

まれに、カンピロバクターに感染した後、数週間たってから、手足の麻痺や顔面神経の麻痺、呼吸困難などの「ギラン・バレー症候群」を起こすことがあり怖いです。

腸管出血性大腸菌

毒性の強い菌です。牛、羊、豚などの糞便で汚染された手指や水、食品を介して感染します。二次感染、人への感染力が強いです。

特徴:75℃で1分加熱すれば菌は死滅する。手洗いと食器などの洗浄消毒も必要です。

メニュー:レバー、牛肉、ポテトサラダ、メロン、漬物など様々です。

症状:食後12~60時間で激しい腹痛、水溶性の下痢に続き、血便を認めます。

今まで紹介した菌の中で腸管出血性大腸菌が症状も強く、重症になると溶血性尿毒症症候群を引き起こし、死に至る可能性もあります。

感染したときの対応

初期症状は風邪に似ており、食中毒と気づかないことが多いかも知れません。
ですが、一緒に食事をしたメンバーで複数人同じ症状が起きるとか、嘔吐下痢によって飲食を受け付けないなどの場合は真っ先に食中毒を疑いましょう。

自宅では脱水予防と休息が重要です。

食中毒になると水を飲んだとたん、すぐに嘔吐または下痢で体内から水分がどんどん奪われます。だからあんまり飲みたくないと言う人がいますが、水分を摂取し、原因菌を身体の外へ出すことが大切です。

脱水予防+菌の排除のためにこまめな水分補給を。

その際、水よりはOS1などの電解質が入ったものが好ましいです。
言うまでもありませんが、炭酸水や果物ジュースなど糖分が含まれるものは消化器への負担が強いのでダメです。

嘔吐が落ち着き、食事が摂れる場合は消化に良いものを食べて下さい。
お粥、バナナなど。

そして休息です。
恐らく腹痛や下痢によって活動するのは無理なので自然と休息をとると思いますが、人に感染する可能性もありますので仕事へは行かないように!

勝手な内服は避ける

下痢止めを飲みたくなりますが食中毒の場合は下痢を出して菌を外へ逃がすことが肝心ですので逆効果です。

発熱や腹痛が辛い人は鎮痛剤を飲むのはOKです。ただしロキソニンは胃への負担が大きく食事が摂取できていない状態で飲むことになると思うので必ず胃薬も一緒に飲みましょう。

排泄物の処理

床等に飛び散った吐物や糞便を処理するときは、使い捨てのエプロン、マスクと手袋を着用し、汚物が飛び散らないようにペーパータオル等で静かに拭き取りましょう。
拭き取った後は次亜塩素酸ナトリウムで浸すように拭いて、その後水拭きをします。
拭き取りに使用したペーパータオル等はビニール袋に密封して破棄します。

子どもが布団にいきなり嘔吐や下痢をした場合は、静かに拭った後に、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いします。その際にしぶきを吸い込まないように注意しましょう。
下洗いしたリネン類の消毒は85℃、1分間以上の熱水洗濯もしくは、次亜塩素酸ナトリウムの消毒も有効です。仕上げにスチームアイロンや乾燥機にかけると効果的です。

病院へ行く基準

かろうじて水も飲めるし少しならご飯も食べられるという場合は成人であれば自宅で様子をみても良いでしょう。

全く飲めない、歩くとくらくらするなどの症状があれば受診して点滴で水分を補った方が良いです。

小児や高齢者の場合は嘔吐・下痢が持続するときは水を飲むことができたとしても受診した方が良いです。免疫・体力ともに弱いため重症化する可能性があります。

持病がある人も受診してください。嘔吐下痢が持続していると普段飲んでいる内服ができない場合があると思います。例えばステロイドとか抗けいれん薬など勝手に中止してほしくない薬もありますので受診し医師へ相談した方が良いです。

治療

感染した細菌によって治療期間は異なりますが、だいたい数日~1週間で完治します。
原因菌を特定し、絶食の上、水分補給の点滴と細菌を排除するための抗生剤治療がメインです。

胃腸炎の症状が強い場合は、成人でも入院が必要になります。

まとめ

食中毒侮れません。
夏休みは町内会のお祭りやキャンプなど大勢の人が集まり外で食事をとる機会が増えるので本当に注意が必要です。

自宅でできる食中毒予防、ぜひ明日からやって下さい!

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